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箕面市の西尾ピアノ教室

ピアノは中古でも良いのか

新品の生ピアノは高くて買えない・・・

 
「新品のピアノは高くて買えない・・・」とお悩みのお母様へ。
可愛いお子様に出来たら生ピアノを買ってあげたいけど、グランドピアノやアップライトピアノの新品は高いですね。
「中古ピアノはどうかしら?」そんな悩みに今回はお答えしたいと思います。
 

中古のピアノでも大丈夫?

 
ズバリ!中古のピアノでもピアノによっては新品のピアノよりも良い物があります。
もちろん購入して失敗する場合もありますので、中古ピアノを選ぶ場合は慎重に判断しなければなりません。
中古ピアノで絶対に見落としてはいけない、また必ず見なければならないポイントをお伝えします。
最初に中古ピアノのメリットデメリットをお伝えします。
 
<メリット>
① 価格が新品よりも安い。
② 質の良いピアノを見付けられる場合がある。
③ 前のオーナーが丁寧に使用していて、弾き込んでいたらとても良い音がする。
<デメリット>
① 新品のピアノに比べて寿命が短い。
② 前のオーナーの使用状況が分からない為、フェルトやハンマーが劣化している場合がある。
③ 良い状態のピアノかどうか素人には判断がつきにくい。
 
実はピアノの中古市場では小さな子供が習い事として数年間だけ弾いただけのピアノもあるので、非常にお得なピアノに出会う場合もあります。
いずれにしましても、きっちりと見定めて購入するのが良いでしょう。
 

中古ピアノを選ぶ時の7つのポイント

 
中古ピアノの購入を決めた時、出来たらピアノの先生に相談するのが一番です。
しかしピアノの先生でもピアノ内部の構造まで詳しく知らない先生もおられますので、
その場合は信頼がおける楽器店やピアノ販売店を紹介してもらいましょう。
そのような知り合いがいない場合は大手ピアノメーカー(ヤマハ、カワイ)に相談するのが良いと思います。
<中古ピアノを選ぶ7つのポイント>
① グランドピアノかアップライトピアノか
② ピアノを置く部屋
③ ピアノの価格
④ 外観や内部のチェック
⑤ 調律状況
⑥ 販売店の店員の対応
⑦ 音色は好みの音色なのか
中古のピアノを選ぶ時の7つのポイントを一つずつ具体的に見ていきましょう。

① グランドピアノかアップライトピアノか

 
中古ピアノを購入する際、まずはグランドピアノにするかアップライトピアノにするのかを決めなければなりません。
もちろん音は断然、グランドピアノが良いですが、集合住宅(マンションやアパート)では管理規約でピアノの設置を禁止している場合もあります。
またピアノを購入する際、近隣住民への音の配慮をしなければならず、その場合は防音室の設置も考えなければなりません。
グランドピアノ、アップライトピアノのそれぞれの違いは「生ピアノと電子ピアノの違い」に詳しく書いてありますので、
そちらをご覧ください。

② ピアノを置く部屋

 
実はピアノ本体の重さは250kgほどあります。普通の家でしたら床は耐えれる重さではありますが、
防音室を設置して、更にピアノを置く場合は注意が必要です。
例えばユニット式の三畳の防音室では600kgほどあり、ピアノ本体と合わせると850kg~900kgが部屋の床に総重量が掛かります。
そして人が二人以上入ると、およそ総重量が1tになるので、この場合は床を補強するか、1階に設置するのが良いでしょう。
ユニット式の防音室を設置せずに、かべと天井、床を防音壁で囲い、その中にピアノを置く手段もあります。

③ 中古ピアノの価格

 
中古ピアノの価格もピンからキリまである、一概には言えません。
人それぞれのお金の考え方もありますので予算に合わせて購入して下さい。
車やバイクと同じく、値段が高いピアノはそれだけ状態が良いピアノと言えるでしょう。
しかし中には高くても状態が悪いピアノもありますし、安くても良い状態のピアノもあります。
だいたいの国産の中古ピアノの目安として、グランドピアノが75万円から130万円、アップライトピアノが35万円から90万円の間だと思います。
(スタインウェイやベーゼンドルファーなどの海外の有名ピアノは除きます)

④ 外観や内部のチェック

 
さて、この項目が一番重要です。中古ピアノの購入に際しましてピアノ本体の見るべきチェックポイントを9つお伝えします。
① <外装>
傷がないか細かく見て下さい。細かい傷は補修可能です。逆に細かな傷を補修していないピアノを販売している販売店は信用出来ません。
② <響板>
読んで字の如く、音を響かせる重要な板です。グランドピアノではピアノ弦の真下に、アップライトピアノでは背中にあります。
板が割れていないか、またヒビは入っていないかを厳しく見ましょう。
③ <鍵盤>
まず見るべきは白鍵の高さが一定であるかどうかです。鍵盤の真横から片目をつぶって見てみましょう。鍵盤の高さが不自然にバラバラなピアノはダメです。
同じように黒鍵も高さが一定なのか見ましょう。
それから軽く鍵盤を押して下さい。押して軽く左右に揺らした時に大幅に揺れるピアノはダメです。ガバガバなピアノは避けましょう。
もちろんきちんと音が鳴るかもチェックして下さい。
④ <ペダル>

ペダルを踏んだ時に丁度良い踏みやすさかどうかをチェックして下さい。硬すぎても柔らかすぎてもダメです。
適度な踏み心地が分からない方はピアノの先生に来てもらい、意見を聞きましょう。
またサスティン機能がきちんと作動しているかの確認もお忘れなく。
(サスティンペダルは踏むと音が伸びます。)
⑤ <繊維材>

ピアノ内部にはフェルトやクロスなどの繊維材が貼ってあります。特にフェルトは小さな虫が張り付き、フェルトを食べたりします。
虫食いのフェルトになっていないかチェックしましょう。
⑥ <ピアノ弦>

ピアノ弦が錆びていないかチェックしましょう。恐らく切れていることはないとは思いますが、
劣化したピアノ弦を張っていると、突然切れたりして故障の原因になります。ギターの弦みたいにすぐに個人で張り替えられるものではありません。
⑦ <金属部分>
金属部分も錆びていないか、また十円玉の錆に見られるような青錆びはないかをチェックして下さい。
⑧ <製造番号、品番の確認>
国産のピアノには必ず製造番号と品番が印字されています。製造番号と品番が分かれば調律メンテナンスカードをみて、メンテナンス履歴を確認する事が出来ます。
最低でも一年に一回は調律してあったかどうかを必ず確認しましょう。
⑨ <ピアノ椅子>

意外に見落としがちなのがピアノ椅子です。長年使用していると高さを調節するツマミが劣化していたり、故障していたりします。
楽につまめるか、また楽に高さ調整が出来るのか、きちんと高さを上げ下げしてみて下さい。
そして必ず座ってみて下さい。座った時にお尻が斜めに傾くピアノ椅子もあります。傾かないか厳しくチェックしましょう。

⑤ 調律状況のチェック

 
楽器店はもちろん販売する事を目的にピアノを置いてありますから、売り物のピアノであってもきちんと調律してあります。
きちんと調律していないピアノを販売している楽器店は信用出来ません。
またピアノは非常に繊細な楽器ですので、少し動かしただけで調律が狂いやすいのです。
中古ピアノを購入し、家に設置した時にも調律師さんがきちんと調律してくれるのか確認しましょう。

⑥ 販売店の店員の対応のチェック

 
中古といえどもピアノを購入する事は高価な買い物です。軽自動車を買うのとほぼ同じ値段がしますので、販売店の対応はチェックしましょう。
① ピアノを購入した後も、相談に乗ってくれるか
② 調律師さんは紹介してくれるか
③ 保証はあるのか
④ 何か問題が起きたら解決してくれるのか
以上4点は必ず確認しましょう。ピアノといえども売る人は人間です。きちんとした対応が出来る販売店から購入しましょう。

⑦ 音色の好みかのチェック

 
これは人それぞれなので一概には言えません。弾いた時の「良い音」の定義も人それぞれですし好みがあります。
自分にとって「良い音」なのか、また「好みの音」なのかを聞いて判断して下さい。
分からない方はピアノの先生に意見を求めて下さい。弾き心地も人それぞれです。弾いてみて気持ちが良いピアノを選びましょう。
何台か試奏するのがお勧めです。
 

ヤフオクやジモティーなどでは購入するべきではない理由

 
安いからといってヤフオクやメルカリ、ジモティーなどのオークションで中古ピアノを購入する事はあまりお勧めが出来ません。
その理由をお伝えしたいと思います。
① 保証がない
② 素人には良いピアノか判断が出来ない。
③ たとえ購入しても出品者の自宅から発送する時には高額な運搬費用が掛かる。
④ 設置も自分でするか、業者に頼まなければならない。
⑤ メンテナンスをしていないピアノがほとんど(現状販売のみ)
⑥ ノークレーム、ノーリターンなので返品が出来ない。
⑦ 調律師さんを探さなければならない。
⑧ 試奏出来ないことがある(出品者が遠方地の場合)
自分で出来る人以外はデメリットしかありません。結局は楽器店で購入した方が安い場合があります。時間と手間ばかり掛かります。
ピアノを運送するにはピアノ運送用のトラックが要ります。普通車では運べないでしょう。

まとめ

 
中古のピアノを購入する際の注意事項について今回はお話させて頂きました。
ピアノを探すのは「恋人」を探すのと似ている所があります。ピアノとの出会いを大切にして下さい。
ピアノの外観や内部に異常がなければ、後は好みの問題だと思います。
「このピアノは弾いていて気持ちが良い・・・」
「このピアノの音が好き・・・」
このようなピアノに出会えたら最高だと思います。
しかしやはり状態が良いピアノは中古でもそれなりの値段がしますので、そこはよく考えて下さい。
皆様にとって大切なピアノと出会われます事を願っております。

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